伊根の魅力、ここにあり

TKGの目玉の一つ、伊根町の下見に行ってきました。

伊根町といえばまず頭に浮かぶのが舟屋。NHKの朝ドラ「ええにょぼ」や、映画「男はつらいよ」、「釣りバカ日誌」などにも登場しており、ご覧になった方もあるのではないでしょうか。

舟屋とは、1階が船のガレージ、2階が居間となった独特な建物で、伊根町には海沿いにおよそ230件もの舟屋が立ち並んでおり、これは全国的にも珍しい風景です。ぜひ実際の舟屋群を見ていただきたいと思います。

まず始めに、コースとなっている丹後が誇る伝統の酒蔵、向井酒造さんからスタート。ここでは、日本酒ファンをうならせる数々の銘柄を試飲することができます。中でも、日本酒のロゼと言われた「伊根満開」はぜひ味わってほしいもの。お酒の弱い私も一口いただき、早くもほろ酔い気分で旅が始まりました。当日は女性杜氏、久仁子さんの貴重なお話を聞くことができますよ。

伊根の街並みを歩きながらゆったりとした、のどかな空気が流れていきます。

青島は伊根湾に浮かぶ小さな島。この島は鯨の島とも呼ばれており、かつて伊根湾は捕鯨で知られていたそうです。青島にはちょっと切ない伝承のある子鯨のお墓があり、今も毎年漁師さんたちがお参りをされていると話されていました。そんな話も丹後出身でありながら、初めて聞きました。

さて、今回の下見で一番楽しませてもらったのが海上タクシーです。地元の船頭さんによるユニークなガイドのもと、笑いすぎて海に落ちそうになりました。切る風のなんと気持ちのいいこと!海から眺める舟屋はまるで海に浮かんでいるかのようで、陸から見るのとはまた違った風景が楽しめました。合宿のある11月は風が少し寒いかもしれませんが、船頭さんの笑いあるガイドで心も体も温まることでしょう。

タクシーから降りてしばらく歩くと、御年84歳という現役漁師さんに出会いました。さらには、その漁師さんの奥様も出てきてしばし歓談。奥様は元マドンナガイドだったとか。話し始めると止まらない、止まらない。時間の関係で後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしましたが、いや~11月にもまたお会いしたいお二人でした。

 

伊根町の魅力はたくさんあります。食、伝統、自然・・・。中でも私が今回の旅で最も魅力を感じたのは「人」でした。すべての魅力を作るのは、やはり「人」ですね。

皆さんにも、伊根町の「人」の温かさに触れてほしいと思います。

TKGでお会いしましょう!

旅の一部をご覧ください。

(2期生 笠井幸子)

 

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