伊根はいいね〜 1日目午後 伊根訪問の詳細
TKGにご参加の皆様、初めまして。丹後成れる会3期生の伊藤広子と申します。
向井酒造、海上タクシー、観光ガイド(亀島コース)を予定している伊根グループの案内をさせて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。
目次
- 伊根に舟屋があるのはなぜ?
- 江戸時代から続き、女性杜氏がいる「向井酒造」
- 「海上タクシー」稼働や「観光ガイド」4年で8倍に関わって…
- 大陸とのつながりを感じさせる浦島伝説、徐福伝説
- 伊根には魚屋さんがない!朝の漁港風景
伊根に「舟屋」があるのはなぜ?
今回ご案内する伊根町は、丹後半島の北の端にあります。
町の東から北にかけては日本海の若狭湾に面していますが、
有名な「舟屋群」のある伊根浦地区は、
日本海には珍しく南に向かって湾口が開けています。
伊根湾が南向きの湾であるのと、
湾口にまるで防波堤のように「青島」が在り、日本海の荒波を防いでくれるため、
湾内は年中波が穏やかで、干満差も少なく、
海際ぎりぎりのところに海に面して舟屋が建てられているのです。
よく舟屋の中からイカやタコ、サザエやアワビなどを取っておられるのを目にして、
すごくうらやましいなと思います。
舟屋の中からぼーっと海を眺めていると、ここには日常とは別の時間が流れている気がしてきます。
伊根町に浦島伝説があるのも何だか納得がいったりして・・。
向井酒造
今回お話を伺うことになっている向井酒造の向井久仁子さんは
江戸時代から続く作り酒屋の長女で女性杜氏さんです。
伊根の魚によく合う昔ながらのお酒はもちろん、女性の感性を生かした新しい感覚のお酒も色々造られています。
飲めない私でも「美味しい!」と思ったのが、伊根の本庄浜で栽培された古代米の「赤米」を使ったピンク色の綺麗なお酒「伊根満開」です。
フルーティーでまるでワインのような?日本酒です。
これは、のんべぇの娘婿もすごく気に入っていたので、ぜひ試飲してみてくださいね!
「海上タクシー」稼働のいきさつ
私は10年ほど前、伊根町の観光協会に勤務していました。
伊根は主人の故郷でもあり、なじみの土地です。
そのころ海上タクシーはまだ稼働していませんでした。
主人の同級生の方が舟に乗せてくれ、
湾内を巡った時、
海がとても身近に感じられ、
230軒ある舟屋を近くに見ることができて素晴らしい体験でした。
それで、この体験を是非お客さんにも味わっていただきたいと思い、そう話すと
「それを自分も考えていて、免許は取っている」とのことでした。
さっそく紹介するので幾らで考えておられるのか聞くと
「一人2000円くらいで考えている」との返事。
おひとり1000円くらいなら家族で来られた時に乗ってみようかと思える金額だから、
1000円にはならないだろうかと聞くと、それでも良いとの返事でした。
それからは、窓口でお声掛けすると多くのお客様が利用して下さり、
海上タクシーも後では4・5隻に増えました。
「観光ガイド」4年で8倍!
また「観光ガイド」も、
お問い合わせがあった際に興味を持って下さりそうなお客様に案内チラシを送ると、
大抵の方が利用して下さって、
後にはすべてのお客様に案内するようにしました。
利益が出て、チラシを新しくたくさん作ることができたんですね。
そうすると4年間で約8倍以上の2000人以上の人が利用して下さるようになりました。
今回体験して頂く観光ガイドと海上タクシーのコラボも、
その頃思いついて提案してみたら大変人気が出た企画です。ぜひお楽しみに!
11月なので防寒対策もお忘れなく!
(荒天時には伊根湾めぐり遊覧船に変更します)
大陸とのつながりを感じさせる浦島伝説、徐福伝説
また伊根町は、伝説の町でもあります。
本庄地区には日本書紀にも記述がある日本最古の「浦島伝説」があり、
「浦島神社」には、
浦島明神縁起絵巻(国指定重要文化財)や、なんと「玉手箱」もあるのですよ!
新井崎地区には、「徐福伝説」も伝わっています。
2200年ほど前に中国の始皇帝の命を受け、不老不死の薬草を探しに蓬莱国を目指して船出した徐福さんが、新井埼のハコ岩に漂着し、この地で九節のショウブと黒茎のヨモギを不老不死の薬草として求めたと言われています。
徐福を祀った新井崎神社の鳥居は東方の海に向かって建っています。
徐福伝説と浦島伝説は兄弟伝説といわれ、海の向こうの大陸とのつながりを感じさせます。
TKGでは時間の関係で訪問できませんが、ぜひまたの機会にお越し下さい!
穏やかな伊根の海は背後の山々の四季を映して、何とも言えない深い色をたたえ、訪れる人の心を癒してくれます。
かけがえのない、いつまでも大切にしたい風景です。
朝の漁港風景
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
▶伊根コース参加費 2000円
(ガイド代 海上タクシー代など)